E-キット 酢酸

食品分析及び一般分析用試薬キット
用手法キット [スタンダード別売 ]

製品情報

カテゴリ 有機酸
製品番号 E1226
製品名 E-キット 酢酸
製品名 ENZYTEC Acetic acid
包装単位 32回 測定用
測定法 UV法
測定波長 340nm
保存方法 要2~8℃保存

製品価格と納期目安について

希望小売価格 無料会員登録が必要です
在庫状況 お取り寄せができます
備考 通常納期は受注後3~ 4週間

お見積り

技術資料

テクニカル情報

はじめに

本法は、ドイツ、およびオランダの食品法に収載されており、IFU、AIJN、MEBAKにより推薦され、DINおよびENにより標準法に採用されております。

測定原理


装置条件

波長:340nm(NADPH)ε=6.31×mmol-1×cm-1
光路長:1.00cm(ガラスまたはプラスティック・キュベット)
温度:室温(+20℃~)
終量(反応液量):3.230ml
測定対照:水
試料溶液:0.100~2.000ml
  試料溶液中0.3~30μg酢酸含有

試薬

#1.2mlのトリエタノールアミン バッファー pH約8.4中に、
   約134mgのL-リンゴ酸、67mgの
   硫酸マグネシウム6水和物:
   (安定性は包装ラベルを参照)を含有しています。
   溶液はそのまま使用します。

#2.約175mgのATP、約18mgのCo.Aおよび86mgの
   NADからなる凍結乾燥粉末を含有しています。
   内容物を7 mlの蒸留水に溶解して
   そのまま使用します。
   溶液は4 ℃保存で1ヶ月間、-20 ℃保存で
   2ヶ月間安定です。

#3.約0.4mlのL-MDH/CS懸濁液(約1100U/270U)
   (硫酸アンモニウム液)
   (安定性は包装ラベルを参照)
   を含有しています。
   懸濁液をそのまま使用します。
   懸濁液を秤取する前にゆっくりビンを
   回転させて均一化します。

#4.ACS(約16U)の硫酸アンモニウム懸濁液(約0.7ml)です。
(安定性は包装ラベルを参照)

追加(キット中には含まれません)

測定試験のコントロールでは、0.15g酢酸/lの標準液を使用します。
管轄する当局の安全管理規則に従って廃棄あるいはリサイクルしてください。

注)

  1. 分析中のアクシデントを監視するために標準液を同時に測定するもので、標準液の測定は計算には用いません。
  2. コントロールの測定は、1回測定するのみです。
  3. 2回測定は、異なる試料液量による2試料測定の意味。測定された吸光度差(ΔA)は試料の液量に比例します。
  4. 回収率 [%] = [(2×ΔA試料+標準液 -Δ試料) / Δ標準液]×100 の式で計算されます。
  5. 低濃度の酢酸を分析する場合には、試料溶液を2.000mlまで使用して(0.00015~0.015 g酢酸/ l)測定することをお勧めします。
  6. ピストン型ピペッターを使用する場合は、分注する前にピペットをよく洗浄してください。
  7. プラスティック製撹拌棒、あるいはパラフィルムでキュベットに蓋をして混和します。(パラフィルム;ParafilmはAmerican Can Co., Greenwich Ct. USAの商標です)
  8. 更に2分後の吸光度を測定して、変化が無ければ反応が終了しています。また2分後の吸光度が異なる場合は2分毎の測定を継続し、増加(減少)率が一定になれば反応が終了しています。この場合は、反応終了時点から、反応開始まで外挿して吸光度を計算で補正します。

特長

  1. 特異性:
    酢酸に特異的です。市販の氷酢酸の測定においては、100%の結果を得ることが期待されますが、無水酢酸ナトリウムの測定の場合は、吸湿により100%以下となる場合があります。
  2. 感度:
    0.1mg酢酸/l(ΔA=0.005;v=2.000ml;V=3.230ml)
  3. 検出限度:
    0.15mg酢酸/l (ΔA=0.010;v=2.000ml;V=3.230ml)
  4. 直線性:
    0.3μg酢酸(v=2.000ml;V=3.230ml)~30μg酢酸/測定(v=0.100ml;V=3.230ml)
  5. 精度:
    ΔA=±0.005~0.010吸収単位(Abs.)
  6. CV=約1~3%
    ポークソーセージ:
     x=0.3g/100g
     r=0.017g/100g
     s(r)=±0.006g/100g
     R=0.023g/100g
     s(R)=±0.008g/100g
    トマトケチャップ:
     r=0.05g/100g
     s(r)=±0.02g/100g
     R=0.07g/100g
     s(R)=±0.02g/100g
    パン:
     x=131.89mg/100g
     r=7.53mg/100g
     s(r)=±2.66mg/100g
     R = 21.12mg/100g
     s(R)=±7.46g/100g
    パン:
     x=204.55mg/100g
     r=7.41mg/100g
     s(r)=±2.62mg/100g
     R=19.35mg/100g
     s(R)=±6.84g/100g
  7. 測定妨害:
    酢酸のエステル類(e.g. ワイン等)は測定条件下では、遅いクリープ反応により徐々に鹸化されるので、試料を添加した時点に外挿して測定値を求めます。
  8. 技術情報:
    酢酸は揮発性です。試料溶液を調製する際に考慮すべき点です。

参考文献

  1. Beutler, H.-O. (1964) in Methods of Enzymatic Analysis (Bergmeyer, H.U., ed.) 3rd ed., vol. VI, pp. 639-645, Verlag Chemie, Weinheim, Deerfield Berach/Florida, Basel

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