E-キット Liquid クエン酸

技術資料

テクニカル情報

F-キット(148261)とE-キットLiquid(E8226)の比較-概要

製品	F-キット	E-キット Liquid
製品番号	148261	E8226
試薬容量	3 x 11 テスト (33 x 1 mL)	2 x 25 テスト (50 x 2 mL)
測定原理	アセチル CoA 合成酵素 (ACS)、L-リンゴ酸脱水素酵素 (L-MDH)、クエン酸合成酵素(CS) を用いた酵素反応	酢酸キナーゼ (AK)、ADP依存性ヘキソキナーゼ(ADP-HKP)、グルコース-6-リン酸脱水素酵素(G6P-DH) を用いた酵素法 *1
定量値の計算	吸光度からランベルト・ベールの式から定量値を求める	検量線を作成して定量値を求める( 標準液はキットに含まれる )３次多項式近似（x: 吸光度、y: 濃度）*2
試薬	▪ 緩衝液 (調整済み) ▪ ATP, CoA, NAD (凍結乾燥品) ▪ L-MDH, CS (溶液) ▪ ACS (凍結乾燥品)	▪ R1 = 緩衝液, NAD ▪ R2 = AK, ADP, G6P-DH ▪ 4濃度の標準液 (0.02, 0.1, 0.3, 1.3 g/l)
調製後の試薬の 安定性	▪ Vial 2 = 4 週間 ▪ Vial 4 = 5 日間 (3 本 x 11 テスト)	すべての試薬は調整済みの溶液で、開封後も安定
コントロール	コントロールはキットに含まれる	コントロールは別売 E8460 マルチ有機酸スタンダード(低濃度)
測定手順 （標準法）	上記PDF参照
直線性	300 mg/L (試料 = 0.100 mL)	300 mg/L (試料 = 0.100 mL)
LoD	0.15 mg/L	< 0.10 mg/L
	(v = 2 mL, ΔA = 0.010)
LoQ	3.1 mg/L	2.4 mg/L
	(v = 0.5 mL, ΔA = 0.050)

*1 酵素反応系 Art. No. E8226:
Acetate + ATP ー AK → Acetyl phosphate + ADP
ADP + D-Glucose ー A DP-HKP → D-Glucose-6-Phosphate + AMP
D-Glucose-6-Phosphate + NAD+ ー G6P-DH → 6-Phosphoglucono-δ-lactone + NADH + H+
*2 Excelテンプレートを配布しています

E-キットLiquid酢酸 (E8226)のF-キットに対する評価

a) ラボでの評価手順
E-キットLiquidのバリデーションを行う場合、以下の手順にしたがってください：
▪ 同一の試料をF-キット酢酸とE-キットliquid酢酸 (E8226、50テスト) を使って併行して測定する。
▪ 回収率を求めるには E-キットLiquidマルチ有機酸スタンダード (低濃度) (E8460)を使用する。
▪ ラボで定めたQCサンプルがある場合、それを使って回収率を比較する。
▪ ルーチン測定している試料を対象に、50テストを使い切るまで両方のキットで測定する（方法間の比較）。
▪ 試料の前処理はF-キットで測定するときの方法で行い、調製した同一の試料を両方のキットで測定する。（試料量は100μL）
▪ 試料中での安定性による影響を避けるため、両キットによる測定は同時に行う。（特に、アセトアルデヒド、酢酸、アンモニア、アスコルビン酸、エタノール、亜硫酸は試料中の安定性が問題となる。）
その他の項目（直線性、精度、再現性など）のバリデーションを行う場合、さらにキットを追加する必要があります。
b) R-Biopharm社内における評価結果
E-キットLiquid マルチ有機酸スタンダード (低濃度) (E8460)を使って求めた回収率
▪ 回収率：100 ± 5 %
▪ 注意：この回収率は E-キットLiquidの仕様に定められた値であり、すべてのロットで保証されます。
方法間の比較

試料にワインとフルーツジュースを用いて相関性を求めました。相関係数は98.7% (Passing-Bablock fit)でした。なお、相関係数は測定する試料によって異なることがあります。

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製品番号	製品名	希望価格	代理店価格
E8440A	E-キット Liquid マルチ糖類スタンダード（低濃度）	無料会員登録が必要です