酵素法を用いたF-キット ( 試薬 )は広く一般定量分析に用いられています。
食品分析分野では果実・フルーツジュース類、各種のアルコール飲料 ( ワイン、ビール、酒、焼酎など ) 、
さらには鶏卵、乳製品から肉加工製品に至る日用食品の商品評価、品質管理など幅広く利用されています。
食品分析法としての酵素法分析は、国際的な公定法や機構などで次々と採用、導入されています。
採用されている代表的な国際機関は次の通りです。
注:ドイツなど欧州諸国、日本でも酵素法分析が公定化されています。
天然成分の分析を酵素法による試薬(F-キットを盲検として使用)とHPLC法による分析を
共同研究で比較検討した結果、酵素法はさらに下記の点が優れた部分として特徴づけられました。
F-キットは、分析当事者の目線からも多くの利点が認められ、優れた分析結果を提供します。
分光光度計の 測定条件 |
測定原理 | 触媒作用をもつ酵素による反応が化学量論的に正確であることを確認していること、 分子吸光係数が確立していることや、酵素の高 い特異性(物質選択性が高い)を 用いることを、基にした分光光度分析法です。 |
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UV 測定 | F-キットの多くはUV法(紫外吸光度測定法)により定量します。 補酵素 NADH またはNADPHを340nmで吸光度測定し、増減を求めます。 別法として365nmまたは 334nmで測定することができます。 |
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比色法 | 測定反応系で生じた発色物質の波長(個々の測定項目で異なった波長) を測定し、 検体濃度を算出します。
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キット内容と 試薬調製 |
包装 | 多くのキットは1キットで約30回測定できます。 この回数には検体用、ブランク用、 コントロール用の回数を含みます。 (詳細は、価格表を参照) |
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キット構成 | ・酵素 ・補酵素 ・緩衝液 多くのキットには分析用コントロール溶液が添付されています。 |
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有効期限 | 全試薬は安定化した形状で包装されています。 バイオファーム社は最低3ヶ月間(通常の有効期限は6ヶ月以上)を保証します。 |
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溶解後の 有効期限 |
試薬に蒸留水を加えた場合、溶解後試薬の安定性は短くなります。 試薬調製(溶解)をした緩衝液や補酵素溶液は、使用安全を維持するために 一般に、+2℃~+8℃保冷あるいはマイナス20℃の冷凍で保存して下さい。 |
試料の 調製方法 |
試料の前処理 | 分光光度計による測定では、透明な検体溶液であることが必要です。 (少々の濁りは問題ありません) ジュースやワインはそのまま測定できますが、ミルクなどは除蛋白処理 が必要です。 更に、試料調製の詳細はキットに添付した説明書をご参照ください。 |
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測定操作 | 測定手順 |
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測定範囲 正確性 |
至的測定範囲 | 約0.04~0.4g/L、キットの種類により異なる。 |
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特異性 | キットの種類により異なる。 | |
検出限界 | 0.1~1 mg/L、キットの種類により異なる。 | |
感度 | キットの種類により異なる。 | |
精度 | 測定中央値から5%以内(標準偏差) |
分析装置 器具 使用水 | 装置 | 分光光度計340nm、(405nm,492nm,578nm,分析項目により異な) が読み取り可能な装置、334nmまたは365nm(340nmの代用可能) |
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器具 | キュベット(セル)例: ディスポーサブルプラスチックキュベット キュベット(セル)ホルダー ピペット(0.020~1ml用) |
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水 | 再蒸留水(または精製蒸留水、新しい蒸留水) |
ロシュ社およびバイオファーム社は ISO 9001の認証を得ています 。
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